2013年9月5日木曜日

モンスターハンターとゴッドイーターにおける「共闘」モデルの違い

最近、あちこちの(ゲハ)ブログのコメント欄にチョッカイだしてるのですが、最近ようやく気づいたことがあります。両者の「共闘」モデルの違いです。

モンハン至上主義連中は、モンハンの戦闘そのものの話しかしません。「ゴッドイーターなんかソロでパーフェクト簡単に取れる。故にヌルイ。大雑把。クソゲー」そんな論調がほとんどです。この差はなんだろうと考えてました。

端的にいうと、モンハンの「共闘」モデルは、「分業」です。

ハンマーは頭、弓は睡眠やら麻痺やら、笛は強壮やら、一定以上のレベルのプレイヤー同士では、各自の「分担」が「最初から」決まっていて、それを全うすることを求められます。それぞれの行動は、ソロプレイの延長線上にあり,各員が自分の役割を果たせば、討伐は成功します。ただの分担だから、2頭身の猫亜人が代替してもいいわけです。

非常に、日本人に馴染み深い方法論です。故に、他人の行動を邪魔するような行為はクソミソに言われる。弓の曲射は地雷だよねー、とか、太刀厨とか。wikiで勉強して出直せとかね。 http://blog.livedoor.jp/bio_game/archives/5240191.html 武器の相互での縄張り意識も凄いので喧嘩腰になったりもする。らしい http://trinfo.jp/blog-entry-502.html

そこまで考えれば、日本人に人気なのもの無理はないかと思います。スポーツに例えれば野球です。「ターン制ハンティング」だと揶揄するむきもあり、その意味でも言い得て妙だと思うのですが、どうでしょう?

ちなみに、アイルーがオトモの理由は「作業分担だから」だけでは無いでしょう。モンスターのややこしい挙動に付き合えるだけのNPCアルゴリズムが用意できず、ネコだから簡易版AIで許してよ。小生はそう解釈してました。「らしく」動かすのは容易ではないでしょう。 ガード不可能装備があるため、誤魔化しが効きません。咆哮だの尻尾だのをヒラリヒラリとフレーム単位でかわそうものなら、ノーダメージでパーフェクトとか気持ち悪いですよ。もう俺要らなくね?

対してゴッドイーターは、他人の行動に強く干渉します。

リンクバーストしかり、濃縮アラガミ弾しかり。 お互いのステータスを容易に強化することが出来ます。「本家」で言う所の狩猟笛みたいなものです。 本家廃人の皆さんもお世話になってるでしょ? 狩猟笛の場合は2段階。個数制限ありの鬼人薬も組み合わせると2倍ぐらいまで行くのか?猫火事場って手もあるらしいですが。 しかしゴッドイーターはレベル3まである上に、何度でも掛け直せます。さらに、体力0になっても復活出来ます。共闘したほうが圧倒的に有利なのです。

プレイヤー同士の「共闘」を肯定するなら、アラガミ側の共闘も肯定しなければならないでしょう。故に、ゴッドイーター肯定派は、4頭同時クエストを何とも思いません。それをモンハン至上主義は「アラガミを増やせば難易度が上がると思ってる」とか言い出すわけですが、これの反論は簡単です。 だってMH3GのG級で、小生は同じ感想を持ちましたから。

さらにもう一点、少なくともバーストでは、プレイヤー&中型アラガミの人数&個体数により、アラガミの体力が増減します。プレイヤーが多いとアラガミが硬くなり、アラガミが多いと柔らかくなります。 http://www16.atwiki.jp/godeaterburst-wiki/pages/24.html 4体同時なら、個体で見れば半分近くまで減っています。これは有利なのか不利なのか。なかなか絶妙なところを突いてると思うのです。 故に、オンライン&オフラインかで、有利不利は全く変わらず、マルチのシナリオはシングル共通になってます。本家でもモンスターの体力調整はやってますが、プレイヤー人数には関与してません。オンライン(港&温泉クエスト)かオフライン(村クエスト)か、だけです。こっちのほうが手抜きでしょう。

おっと脱線しました。ゴッドイーターの共闘は、「アシスト前提」なのです。スポーツで言えば、サッカーとかフットサルとかバスケットボールとか、そんな感じです。パスカットあり、スルーパースあり。野球好きな人からみれば、さぞかし目まぐるしく見えることでしょう。故に、日本人に馴染みにくいのは仕方ない。例示したスポーツは概ね舶来ですし。

以上の小生の主張を、上手いこと凝縮してくれてるムービーを発見しました。
https://www.youtube.com/watch?v=ettxodPhe44
究極の「共闘」だと言わせていただきます。 これは「本家」では絶対できないモノです。そしてこれを見て「大味」という人も居ないはずです。 ※ちなみに小生は、ココまで上手くはないです。

故に、「共闘」という側面から見ると、ゴッドイーターの「干渉」のほうが圧倒的に優れてると断言できます。 「「作業」を「分担」するだけ」より、「ソロとは違う戦いかたが出来ます」の方がいいでしょ?

もっと具体的な例を出しましょうか。「何その防御力。上位舐めてるの?」と言わなきゃならんより 「うーん、ちょっと防御弱いですね。あ、私が回復弾撃つんで何とかなるでしょう。」の方が楽しいですよね?

残念なことに、ある程度「使える」NPCが居ちゃってますから、必ずしも「人間と共闘」する必然性は乏しかったりしますね。 ガード標準&飛び道具の弾数無限、によってNPCのアルゴリズムをある程度割り切ったのは正解でしょう。故に業界でもかなりの早期から「プレイヤーの十分な代替」として機能するNPCを出すことが出来ています。 しかし、これすら、オトモ要らずの変人奇人には、「難易度が下がりすぎてヌルイ」と言われるわけですが。

ここから先は好き嫌いの宗教戦争です。

野球も好き、サッカーも好き、って人は居るでしょうが、あえて他者をケナス人は居ないでしょう。だって「別物」なんだから。

野球がやりたくてサッカーだったんなら、そりゃ文句は出る。しかしお門違いってものです。

結論として、今後は、「モンスターハンターの方が全てにおいて優れてる」という輩がいたら、「あーコイツ頭悪いな」と思うことにします。客観的思考は「頭が良い」条件の一つです。好き嫌いでバイアスを掛けてる時点で、頭がよいとは言えないでしょう。